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SUN Company Sleeve First Edition

名門SUNレコードのカンパニー・スリーヴのレアな初期型=通称「ファースト・エディション」をアップしました。ご購入は→こちらからどうぞ。
SUNレーベルのカンパニー・スリーヴについては、50’sシングル・ファンやオールディーズ・ファンであるなら、説明不要でありましょう。イエローのライジング・サンにSUNの大きな文字のスタンプを押しただけという、メジャーなイメージとはおよそ結びつかないシンプルなデザインと、それを後押しするかような昔のお菓子屋の袋を彷彿とさせるチープなルックスが、当時のレコード会社が製造した数ある自社スリーヴのなかでもひときわ目を引き、今日においても圧倒的な存在感を誇っています。

そもそもSunにはカンパニー・スリーヴというものが存在せず、初期のリリースはクラフト紙~茶封筒のような材質のプレーン・スリーヴに収まっていました。この異彩を放つスリーヴがいつ頃から登場したのか? これは諸説ありますが、50年代後期と推測されています。

SUNレコードのカタログ・ナンバーでいうところの380番(1962年)くらいから、407番(1967年)までのリリースは全盛期を過ぎたこともあってあまりセールスが芳しくなかったのか、カンパニー・スリーヴ付きのストックがちょくちょく市場に出回ります。そういう意味からスリーヴそのものに稀少な印象を受けなかったのですが、いろいろと見比べているうちに初期型と後期型(ファースト、セカンド)の2種類が存在することに気づいたのです。

それではディテールを細かく追いつつ、両者の差異を検証していきます。

1)インクの色
左がファースト、右がセカンドです。よく目を凝らさないとわからないのですが、ファーストの文字部のインクは普通にネイビーで、セカンドは赤みがかっていてパープルっぽく見えます。
更にファーストの柄部、イエローは若干くすんで見えるのですが、品質にムラがあるようで、モノによって薄かったり濃かったりまちまちです。
印刷はベタ印刷といわれる手法です。網点ゼロでべったりインクを乗せられるためメリハリが強くなり、視覚的インパクトを与える要因となっています。またこの手法はスクリーン印刷に近い感触が得られるというメリットがあります。

2)切り口
上下の切り口がギザギザとなっているのがファースト。ギザなし直線カットがセカンド。両者の違いがはっきりと判別できる箇所であります。ギザギザのカッティングは紙製品の大量生産に用いられる自動輪転機プロダクトのならではの特徴で、チープながら味わいのあるヴィンテージなディテールといえましょう。

3)加工(折り、糊付け)
ファーストは左折りで、ボトム、右糊付け。
セカンドはボトム折り、両サイド内側で糊付け。

4)紙の裏地
ファーストは裏地がツヤ紙(片ツヤ仕上げ)。光沢があるため、一瞬ヴィニール・コーティング加工のようにみえます。
自分が知る限りカンパニー・スリーヴで片ツヤ仕上げを取り入れているのは、50年代ではSUNのみです。ペーパーすれ防止を考慮してのことでしょうか。
比較用にSUNのスリーヴに製法が近いJamieのスリーヴを掲載しておきます。但し、印刷手法、切り口、加工がまったく同じながら、裏地には光沢がありません。

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