My Recent Work

執筆活動の宣伝です。昨年末になりますが、エアーメイル・レコーディングスさんから紙ジャケット仕様としてリリースされた、The Wailers / The Fabulous Wailersのライナーノーツを担当しました。

Nortonから既にCD化されているのをご存知だろうけど、実際にはシングルをリリース順に収録したもので、厳密に言えば『(ファーストに限りなく近い)編集アルバム』という趣きが強かった。それと比較して本作はオリジナル盤を忠実に再現しており、真の意味でファースト・アルバムの覆刻といえる内容となっている。やはりこのアルバムに愛着を持つ者であれば、曲順が原盤通りに進むのはまさに溜飲が下がる思いであろう。それからNorton盤でオミットされた、問題の非ロックンロール・ナンバー「Driftwood」も当然の如く収録されている。CD化された当時は引っ掛かりの無い、BGMのようなナンバー故にオミットされて然るべきだと考えていたが、今改めて聴くとExoticaの括りで評価を受けそうな気がするから不思議なものだ。粒子の粗いジャケット写真の復元もツブレが少なく秀逸である。鮮烈さではオリジナル・ネガから起こしたNortonジャケに劣るが、ホワイト地に黄ばみを入れるなどして現物に極力近づけるようプリントされており、紙ジャケ再発で名を挙げたレーベルの面目躍如な出来映えとなっている。

で、メーカーから直に購入すると、かわいいミニ・シングルCDがオマケについてくる。ジャケットは同郷のFranticsの国内盤も模したもの。こういうセンスは好きだな。これ欲しさに買っても損はなかろう。


あともうひとつニュースがありまして、今度Disk Unionさんよりセキグチ編集のCD(正規工場プレス盤)が発売されます。既にマスター音源の仕上げの段階に入っており、先日中目黒のスタジオにて再発音源のリマスタリングというものに初めて立ち会ってきた。まるで原音を解体するような作業で大変興味深く、感心すると同時に多くのことを勉強させられた。

音域幅がパソコンのソフトを通して確認出来る。画面だけ見せられてもなにがなんだかわからないでしょうが。

それで驚いたのは、リマスタリングを担当してくれたエンジニアの小森さんはボクと同じ年代で、同様に初期パンク~ニュー・ウェイヴ系グループの来日公演を殆ど体験している。例えば中野サンプラザのClashとか。更に感激したのは、御父様が著名な作曲家で、ガンダムで御馴染みの富野~安彦コンビ初期作品としても知られるこのアニメのソングライティングを手掛けた方だということだ。子供の頃ホント好きで、コーラス・パートはいまだ記憶にあって口ずさめる。

しかしアニメの音源をここに貼付けるの、これが最初で最後になるだろう(笑)。


CDの方はまとまり次第発表します。


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