The Hoovers – Outburst EP

福岡発トランスワールド・スタイルのビート・バンド、The HooversのEPがデッドストックで限定入荷しました(試聴は→こちら←のアイテム枠からどうぞ)。

現在tv.orphansのリード・シンガーとして活躍中のkurachが中心となり1998年に福岡にて結成。この最初で最後のEPがリリースされたのが2001年の終わりということなので、もう15年ほど昔の出来事ということになる。結構時間が経過してますが、ハッキリ言いますよ。早すぎた存在です。いや、早いとか遅いの問題じゃないな。本質を分かっている、が正しいか。正直この音源に触れたことがないという国内のガレージ系リスナー(特に新世代の)は少なくはないと察するところです。かくいう自分も正規音源を入手したのはだいぶ後のことで、まったく他者を責めることは出来ないのですが…。ここ最近偶然にもカスタマーからのリクエストを受け、ハッと思い出したように「あの傑作を埋もれさせておくわけにはいかない!」と、この度立ち上がった次第でございます。

いや〜改めて聴き直してみましたが、やっぱりぶっ飛んだ内容です。未聴の方なら、国内にこんなバンドが居たのか!ってほどの衝撃を与えてくれること間違い無いでしょう。Dutch Beat/Nederbeatと称されるオランダ特有の硬質な60’sビート・サウンドから過激な部分を抽出して、一気にぶちまいたとでも言いましょうか、とにかく凝縮されたエナジーが凄いです。官能的なスノット・ヴォーカルと破壊力満点のリズム・セクションが一丸となり、障害物をなぎ倒すように突き進んで行くかの様。痛快です。トータル4曲収録ですが、それこそあっという間に終わってしまいます。一発目にOutsidersのサードLP『C.Q.』トップの「Misfit」というのも渋いし、Jay – Jaysに着手したりするセンスにも思わず顔が綻びます。思うに、そういう飛び抜けた感覚もここでは一端しか披露されてないのでしょう。当時親身になってサポート出来なかったことが悔やまれます。

バンドで例えると、前に挙げたオランダ勢は言わずもがな、Freakbeat系に属すバンドやDownliners Sect/Pretty ThingsなどのR&Bパンクが好きな方に大推薦。また、『Trans-World Punk Rave-Up! vol.1+2』『Searching In The Wilderness』『Diggin’ For Gold Vol.1-4』『At The Club』『Pebbles Vol.6, 15, 23, 25』あたりのコンピレーションが好きな方は迷わず買うべし。と、自分の趣味で好みのラインを勝手に決めつけちゃいましたが、Teengenerateを軸とした全てのパンク〜ガレージ・ファンにも確実にアピールするはずな一枚。なくなる前に買いましょう。


The Hoovers – Outburst EP はコメントを受け付けていません

Filed under 45rpm, New Item

Comments are closed.