FRATHOP 2021 Giveaway CD Review

先月配布したFRATHOP 2021オリジナル・コンピレーションCD Part 1&2、カスタマー様よりレヴューをいただきましたので、嬉しさ余ってこちらに掲載させていただきます。ぜひ一読くださいませ。またCDの配布期間を延長しますので、興味をもたれた方はこの機会にぜひ受け取ってください(CDは3000円以上お買い上げで1枚進呈。期間中二回目のオーダーで2枚目進呈。5000円以上お買いげで2枚差し上げています)。

さてその前に自ら各作について軽く触れておきます。『The Twist-Ery』は50〜60年代の「Twist」をタイトルに組み入れた発掘音源を集めたコンピレーションの3作目です。テーマについては特に説明を加える必要もないですが、今回はオブスキュアなナンバーが多めの内容に仕上がりました。

もう一つは『Yumsville』と題した新シリーズ。50〜60年代にリリースされたフード・テーマの楽曲を集めたアルバムで、Romulanレーベル(Dionysus)がリリースした『Frolic Diner』シリーズの続編的なアルバムを作りたかったのと、『Born Bad』でお馴染み、元Au Go Goレーベル主宰者で友人のBruce MilneがHotsvilleというチリソース〜ホットソース・ショップを地元メルボルンで一時営んでまして、そこがリリースしたカセットの編集盤(店名と同名)から着想を得ています。

この2曲についてはレジェンダリー・ピッツバーグDJ、Mad Mikeが所有していたレコードから直に録音しています。


ということでお待たせしました。以下レヴューです。なお御本人様の希望により匿名の掲載となっております。

【レヴューその1】
年末にお聞きしていたご予定が1枚でしたので、2枚作成されてたことにビックリ!開封時は思わず驚きの声が出ました。シリーズの”ツイスト物”と、有りそうでなかなか無い”フード物”の新シリーズ。どちらも大変充実した内容で、この1ヶ月ガッツリと楽しませて頂きました。今回も長々と感想というか、ビビっときたモノについて書かせていただきましたので、お付き合いくださいませ。

先ずは、サーフ物シリーズと共に最早定番のツイストシリーズの『The Twist-Ery』の感想ですが、今回はいつもより地名のつくタイトルが多かったでしょうか。
3.Bill Joyce – Twistin’ In Hong Kong。この辺りオリエンタル物はセンセイの選曲では定番サウンドですね。22.Buck Mouhart – Cajun Land Twistは他のナンバーとは毛色が異なり、このほっこり感が終盤に入れられた配置の妙と相まってハマりました。そして、その後に続く 23.Joe Frank – Twistin’ Mississippiのドタバタ感との緩急差も面白かったです(勿論、Joe Frankも良かったです!『恋のかけひき』のJoe Frankとは!人に歴史あり、ですね)。12.The Three Reasons – Kangaroo Twistと 13.The Counts – Twist’n All Nightは年代の割には50’S風なR&Rサウンドでこれまた好物です。サーフインストに通じるものを感じさせるロッキンインストの 16.Phil Baugh – Bumble Twistも見逃せないキラーなナンバーですね。エンディングの締め方にシビレます!18.Dean Wolfe – Twistin Jane、20.Carl Newman – Twist On Guitarは双方の曲調は違えどロカビリー好きには刺さる60’SらしいR&Rナンバーでこれまたカッコ良かったです。特にこの8曲がお気に入りですが、チョイスに偏りがありますね。元がヴィンテージミュージックは50’Sから入ってますし、最近はすっかりこの手の気分になっておりますので。笑

新シリーズ、『Yumsville』。ご機嫌なTittyshakerのRamrocks – Lasagnaで軽快に幕を開け、3.Joey Giam – Tortilla、5.The Virginia Wolves – B.L.T.(UK盤のリリースもありますが、USでそこそこ売れたものなんですかね?)、6.The Blue Jeans – Cool Martini(去年末にNorton盤を購入し愛聴してたタイミングです!)、7.Johnny Moore – Nut Sundae No.2と気になるナンバーが目白押しで、何度もリピートしつつネットでデータ調査と大変楽しく聴かせていただきました。

中でもリピート率が高かったのが以下4曲です。
9.Harriet Kay – Yum Yumは他のナンバーと趣きが異なりオールドなR&Rナンバーですが、ボク的にはやはり”どストライク!”。今回のコンピタイトルはこのナンバーからの着想でしょうか。Rockabilly系な 22.Jerry Naill – Barbecue Rockも同様に理屈抜きで好きなタイプです。50’Sのコレ系はダメですね。14.Doc Jazroc – Fish & Chipsの、単調で妙に軽い女性コーラスと、それに反して絞り出す下品な低音ヴォーカル(酔っ払いを表現しているのでしょうか)が相まって不気味さを感じますが、歌詞と言えばお互い「Fish & Chips」しか発していない馬鹿馬鹿しさ。その単調さを切り裂くかのような間奏での場違いなロッキンギター!なんとも60’Sらしいノベルティナンバーですね。ノリ重視!いや〜、最高です ‼︎15.The Mystics – Friend Bacon Crispは正統派のロッキンインストで文句無しのカッコ良さですね!調べてみて、やっぱりレア盤かと溜息が出ました。続く 16.Lanny Hunt – Over Easyと共に本コンピでは激しめで毛色の違う雰囲気ですが、中盤以降にこの手のガレージパンクを感じさせるナンバーが出てきて終盤に向かって盛り上がっていく感じがいつもながら好きです!

コマーシャル物が多数存在することもありますが、これだけフード題材でタイトルがあることにアメリカのミュージック界の面白さ、とくに60’Sという時代への興味は尽きませんね。そしてツイストという名の付くナンバーがこれだけ多種多様にリリースされており、これらがごく一部であることを想像すると頭がくらくらしますが、他のダンス系サウンドとは桁違いの流行を巻き起こしたことに興味が尽きないですね。

【レヴューその2】
だいぶ仕事の方も落ち着いてきて、遅ればせながら FRATHOP Records のお年玉CD聴いております。先ずは “Yumsville”
食事をテーマにした曲を、Tittyshaker を中心にまとめたコンピレーション。関口先生版 Answer to Frolic Diner(s) と言えば良いのでしょうか。Frolic Diner はそのコンセプト故に「夜の匂い」がプンプンしているけれど、こちらはもっと明るい…というか、どこかのダイナーでみんなで食事を楽しんでるイメージ。いかにも関口さんらしくて楽しい♪早くも今年のヘビロテ案件です!

もうひとつは”Twistery”こちらはタイトルに ‘Twist’ と銘打たれた曲に絞ったコンピレーション第三弾。ミッドテンポな曲やノベルティから徐々にピッチが上がっていき、中盤~ラストは先生の真骨頂が炸裂するという、これまた不動のヘビロテ案件。気になるのはラストの曲です。もうこの先 Vol.4はないのかっ!?って感じのタイトルなんですが、きっと杞憂ですね。ちょうど年末に “Keep Twisting” を聴きなおしていたので、タイミング的にも嬉しいお年玉でした。もう2月になっちゃいましたが、どうもありがとうございました。

いかがでしたか? レヴューに限らず、当店の感想などいろいろお待ちしていますので、みなさま宜しくです。


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