Category Archives: Mad Mike

From Mad Mike collection 6

ちょっと間があいてしまいましたが、明日、新入荷の予定があります。というわけでウェブの方、チェックよろしくお願いします。

今回もしつこくMad Mikeでいきます。ほぼ連載化してしまったナンバリングのレコードについては一旦ブレイクしまして、彼が自腹で購入したと思しきサイン入りのレコードを紹介させていただこう。

Arthur GunterのExcello原盤。アーティストもレーベルも説明を加える必要がないほど有名である。しかしだからこそ、本盤が彼の手元にあったという事実に感動を覚える。オブスキュアなドゥ・ワップやR&Bダンス、そして珍妙なインストロだけがMad Mikeの個性ではないのだ。Nortonの編集盤3巻でセレクトされた楽曲など、Mad Mikeワールドの氷山の一角、ごく一部に過ぎない。アルバム3枚分で彼のなんたるかを理解出来たと思ったら、それは大間違いである。

Audio clip: Adobe Flash Player (version 9 or above) is required to play this audio clip. Download the latest version here. You also need to have JavaScript enabled in your browser.

レーベルに綴られた文句のひとつひとつが素晴らしい。御馴染みの筆記体のサインの他、”DRiNKiNG RADiO”, “LiSTEN”, “GREAT!”といったフレーズが、ここでもかと余白いっぱいに書き込まれている。よほどお気に入りの楽曲だったのだろう。音溝に針を落せば、そのことが更に顕著となる。「シャー」「ブツッ、ブツッ」とノイズを含んだ音がするのだ。Arthur Gunter本人が歴史に刻んだ原音とはまた別の、歴史的な音が聴こえる。

このように地元ピッツバーグでノンヒットながらも、密かにMikeが愛情を注いだナンバーは数多く存在するはずである。彼のコレクションが散在され、全貌が明らかになることは不可能に近いが、その一片が解明出来ただけも良しとしよう。

From Mad Mike collection 6 はコメントを受け付けていません

Filed under 45rpm, Blues, Mad Mike

From Mad Mike collection 5

 二週間ぶりにMad Mikeのレコードの話題でも。
 ナンバリングのレコードについては、既に3、4と連続で紹介したので、枠付きのステッカーも少しは見慣れたんじゃないかと思う。

The Rock-A-Fellas – Night Party
 『Frolic Diner Vol. 3』収録なのでTittyshakerで括ってもよかろう。

Audio clip: Adobe Flash Player (version 9 or above) is required to play this audio clip. Download the latest version here. You also need to have JavaScript enabled in your browser.

 しかし、この枠付きステッカーのスタイルも8000台にて終焉を迎える。そのまま続けりゃいいのに、何故なんだろう? ステッカーの在庫が切れたのか? いちいち文房具屋で買うのが面倒になったのか? いや、違うのだ。
 改めて8724のステッカーをご覧いただきたい。ナンバーが枠いっぱいの状態である。そう、このレコードの登録管理者はナンバーが8000台を迎えた頃に気付くのだ。「もうすぐ桁数が一個増える。このままだと枠からはみ出してしまう。近いうち別の手を打たないとマズイ…」
 そこで発案されたのが、以下のスタイルである。ステッカーではなくテープとは良く考えたものだ。これなら長さにあわせて自由にカットが出来る。だがその前に、5桁が収まる長枠のステッカーはなかったのだろうか?とフト思ったりしたが、あればとっくに代用しているでしょうし、今の世の中みたいに商品のヴァリエーションが豊富でなかったのだろう。

Doug Wray – Goose Bumps
 ご存知Link Wrayの実弟でThe Raymenのドラマーのソロ作品。Link先生の諸作品で聴ける前のめりなドラミングも当然素晴らしいが、やはりこの人といったらRay Vernon – Hold Itでの狂おしいシンバルの連打に尽きる。あの時代のハードコアといっても過言ではない。それだけに、この笑い声のエフェクトは別の意味で衝撃である。

Audio clip: Adobe Flash Player (version 9 or above) is required to play this audio clip. Download the latest version here. You also need to have JavaScript enabled in your browser.

 テープは一見マスキング・テープ(塗装用のヤツね)のようだが、リムーバブルな雰囲気はなく、表面がガッチガチに硬化している。無理に剥がそうもんならレーベルの紙が破れてしまいそうだ。
 以上のレコードにはMad Mikeのサインは無い。但し二枚目はOLD / GOOD / RADIO / F(=Fast)とメモが本人によって記されている。本作が発表されたのは59年、Mad Mikeがラジオ局のライヴラリーで手にしたのは64〜65年くらいではないかと思う。

From Mad Mike collection 5 はコメントを受け付けていません

Filed under 45rpm, Mad Mike

From Mad Mike collection 4

 私が所有しているナンバリング・レコードの数々には、ひとつの共通点が見受けられる。それは殆どのレコードがプロモ・コピーで、メジャーからの配給であるということだ。当時、大手レコード会社はシングルのリリースに伴ってプロモ盤をプレスし、全米中のラジオ局や業界関係者に送りつけていたわけだ。
 ラジオ局内にそういったプロモ・コピーが大量にストックされたラックがあり、Mad Mikeに限らず、局に所属するディスク・ジョッキー達がそこから好みのものを選び、おのおのが自分用のラックやボックスに移していたと思われる。 read more!?

From Mad Mike collection 4 はコメントを受け付けていません

Filed under 45rpm, Mad Mike

From Mad Mike collection 3


 以前書いたとおり、Mad Mikeのラジオ局用レコードにはナンバリングが施してある。初期の頃はプライスタグのような枠付きのステッカーにナンバーが打たれ、レーベルに貼付けられている。 read more!?

From Mad Mike collection 3 はコメントを受け付けていません

Filed under 45rpm, Mad Mike