From Mad Mike collection 2


 アーティスト、レーベルに関しての詳細は不明。Wardell Quezergueのクレジットから、かろうじてニューオーリンズ産であることが判別出来る。アレンジャーのクレジットの方もLarry Martin(=Wardellの変名)となっているから、彼が親しいセッション・ミュージシャンを集めて録音したものだろう。90年代の後半にdeep funk界隈で話題になった、ラテン・ブーガルー〜インストゥルメンタルの佳曲である。
 Mad Mikeのサイン入りレコードをざっくり大別すると、ラジオ局のライブラリーに属していたものと、自ら買い入れたものとの二種類が存在する。ラジオ局から支給されたディスクには登録ナンバーがレーベルに必ず打ってあるので、本盤は後者ということになる。こんなオブスキュアなレコードを、当時いったいどうやって手に入れたのだろう。

 「こっちのサイドをプレイ」を意味する「バツマーク」がデカ過ぎてそちらばかりに気を取られてしまうが、細いペンで書かれた”Mad Mike”の文字はしっかり確認出来る。しかし下部の方がなんだかよく読めない。Bluysってなんのことだ?
 よくよく調べたらそれは「Billy’s Bag」のことであった。Billy Prestonが65年にリリースしたハモンド・インストゥルメンタル・ナンバーで、ピッツバーグで大ヒットを記録している。ラテン調のイントロとハモンド・パートが似ているので、その勢いで”Billy Bag Part ll”とレーベルに書き込んでしまったわけだ。残された文字を頼りにいろいろと想像をふくらますことが出来るのも、熱狂的なファンの特権だろう。しかもこのレコード、針を落とせば相当なチリノイズが入っているのだ。彼の番組で何度もでオンエアされたと考えると、更に感極まってしまう。
 
 ただ自ら水を差すのもなんだが、どちらかといえばBilly Prestonというより、Mar-Keys / Last Nightのラテン・ブーガルー・ヴァージョンのように聴こえるのだけど。みなさんはどう思います?

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