The Poseidons – Rawabunga (Cassette)

 多方面で活躍するギタリストNishioka Diddleyが在籍するグループ、Poseidonsのカセット・テープが入荷しました。お買い求めは→こちらからどうぞ。


 Nishioka Diddleyと対面したのはかれこれ5年以上も前のこと。彼がかつて在籍していたバンドの演奏を観る機会があり、確か当時はハタチそこそこだったはずだが、その若さでブルースの渋いカヴァーなんかがポンポン飛び出してきて、いきなり驚かされたものだ。しかしこれからという時期にバンドは空中分解。本人はしばらく燻っていたように思う。
 シャイな性格ゆえか彼と親交を持つまで時間を要したが、音楽に傾ける情熱はやたらと熱く、あっという間に打ち解けるようになった。好きなミュージシャンはLink WrayとSandy Nelsonとくれば、意気投合しないはずがなかろう。そんなカンジで前々から一目置く存在のオトコであったが、気がつけばいくつかのバンドを掛け持ちするほどの多忙な、今や人気のギタリストとなってしまった。オモチャの楽器を用いたガレージ・サウンドで人気急上昇中のChildish Tonesを筆頭に、インストゥルメンタルをメインとするDid Burns、そしてソロ名義と、ほぼ毎週末はどこかしら都内のライヴハウスで演奏を行っている。そもそも最初から類い稀なるセンスを有していたプレイヤーなのだ。方々から声が掛かって当然といえば当然である。


 なかでもこのPoseidonsのカセット・アルバムは、かのBurger Records傘下のWienerからリリースされたという快挙も手伝い、驚きを持って迎えられた。Nishioka自身としても初の海外デビューとなった、異例ともいうべきスペシャルな作品なのである。
 ギタリストのShimadaとドラム担当のNishimuraによって2010年に結成され、一時期は二人組のユニットとして活動していた。そこでこのバンドのファンだったNishiokaが加入し、現在のトリオ編成のスタイルが固定する。音の方は、ざっくりいうならスピーディーなローファイ・ガレージ・ロックンロール・パンクといったところだ。こちらが想像していた以上にゴリ押しなパンク色が強く、初めて接した時は正直ビックリしたが、彼のスライドギターをフィーチャーしたミッド・スロー・ナンバー「Gas Nuki」なんていう個性的なナンバーもあり、一筋縄ではいかない面白さがある。Rip OffsやZodiac Killers、最近だとBlack Mambasのファンにオススメしたい。都内、いや国内のショップで扱っているのもウチくらいなものだし、カセットという形態も魅力的でソソるから、是非とも手に取っていただきたい。


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